ふざけるなぁあ

ちょ、たった今の出来事！ちょ、マジで！！

（風呂上りのつゆりは階段を上り自分の部屋を目指すのであった。
　と、そこへ電気がついてるのが伺える自分の部屋。何故だ。付けっぱなしにしたか？
　ただ普段からよく付けっぱなしにするので何も疑問に思わず部屋に入ると…―）

「わっ！！！」

と、脅かす何者かの声。
素でびびるつゆり。もう何がなんだかわからないつゆり。

「やぁああああああ！！！！！（半泣き」
「あははははははは」

つゆりの予想外の驚き方にマジで受ける声の主、母親。
なんでこんなところにいるんですかしかもカレカノ19巻を読んでいる。

「何やねんもぉおおおおおお（パニックにより何躊躇することなく迷わず母親の頬目掛けて右ストレート」

予想外に素早い技の切り出しに防ぎきれずもろに食らう母親。
すかさず母親が文句を。

「お前…お母さん顎悪いねんから！！加減ってもん知らん…するとこ間違ってるやろ！！」

「いるとこ間違ってるやろぉおおおおおおおおおお（叫」

その後もずっと「するとこ」「いるとこ」の会話を続け、
母親はカレカノ19巻を本棚へ返すと顎を押さえてその場を去るのだった。

ちょ・・・何に驚いたって母親がいたことにも驚いたけど声にももちろん驚いたけど
あんなに右ストレートが綺麗に決まってしまったことが一番驚いた。

つゆりん、18の夜。