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☆..Diary..☆
楽しくて忙しい。だから疲れないそんな感じ! 常に課題に追われてる崖っぷち大学生のブログ。
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書きたいことがまとまらない

教習所で、もう絶対期限までに終われないって追い込まれたとき、
「いつか絶対おばあちゃん乗せて運転するんだ、それくらい安全運転できるようになるんだ」
って、そう思って頑張って終了検定に受かって合格できた。

たまたまだけど3代目の看護師だ!ってずっと思ってて、
それに恥じない看護師になろうって思ってた。
戦争時代に看護師だったおばあちゃんの価値観、考え方、看護感、受け継ぎたいと思ってた。

小さいころから、おじいちゃんが酷い人で、なかなか会うことも許してもらえなくて、
こそこそ隠れては会って、その時間が小さいころ何よりも大好きだった。

小さなころ、おばあちゃんの家に預けられては、風呂敷をマントにしてアンパンマンごっこしたり、
おぶってもらっては、お散歩したり、そういう時間が大好きだった。

風邪引いたとき、重たいよってくらい布団山積みに上にかけてくれて、身動きとれなくなって、
それでも心配してもらえてるのが嬉しくてそのままにしてた。

昔あげた手紙を、大切にカンカンに入れて保管してくれてるおばあちゃん。
つくったぬいぐるみ、夏休みの自由工作、敬老の日に書いた似顔絵、全部大切に飾ってとってくれてるおばあちゃん。
遊びで弟が拾ったどんぐり・松ぼっくりを、未だに大切にしまってとってあるおばあちゃん。

何より気を遣い屋さんで、「堪忍してな」が口癖だったおばあちゃん。
会うたび会うたび、「べっぴんさん」って言ってくれたおばあちゃん。

大好きだったおばあちゃん。
もっともっと、いっぱいお話したかったんだ。

でも近頃、おばあちゃんの声が震えて、元気なんだけど、昔に比べてやっぱり衰えて、
大学はいってから患者さんと向き合ってばっかりだったから、
無理にしゃべらせちゃいけないんだとか、疲れさせたら悪いとか、そんな他人みたいな感情が邪魔して、
なかなか会いに行けなかったし話すこともできなくなった。

いや、そんなのは言い訳で、
小さいころはつまらないことでも何でも、「小さいから」許されていたと思ってて、
大きくなった今、どんな風に接していいか、どうしたら好いてもらえるのか、
馬鹿みたいなこと考えて、それなら会いに行かないで昔のままのイメージで残しておきたくて、

「いつか戦争のときの話聞かせてもらうんだ、いつか」
なんてそんな「いつか」に信頼関係を預けて、「忙しいから会いにいけない」なんて課題に追われてみたりして。

全部全部、駄目になっちゃったよ。

車をおばあちゃんのために出すことも、ケーキをおばあちゃんのために焼くことも、
「聞きたいこと」を聞くっていう理由で、それらしいコミュニケーションをとることも、
成長するたび、「べっぴんさん」って言ってもらうことも、全部全部もうなくなっちゃったよ

昔、何かのアニメでオルゴールにあこがれて、買って買ってと強請って、買ってもらったオルゴール。
今思い出すと、「私なんかが選ぶより欲しいものを自分でお買い」とお金ばっかりだったおばあちゃんが、
初めて選んで買ってくれたオルゴール。きっと後にも先にもこれしかない。

今聞き直したら、当時いつまで続くんだこのオルゴールって思うくらい、長かった気がしたのに、
何回巻きなおして聞いても、短い気がして仕方ない。

それだけ私も大きくなったんだと思う。

私はお姉さんだから、しっかりしなきゃいけない。
こういうとき、一番に皆を引っ張るのは、私じゃなきゃいけない。
こういうとき、弟も妹も私を立てるんだから、私は立ってなきゃいけない。

皮肉だけど、今日、おばあちゃんのために車を出した。
乗せたわけじゃないけど、家族のための力になれた。

ただ寝てるだけに見えたおばあちゃん。
目を開けて「ああ、よく来てくれた」と抱きついてくれそうなおばあちゃん。

まだ信じられない。

電話をかけても、もうつながらないの
もうその手が私に触れることも
声帯が震えることも

もうないの

国家試験に受かって、おめでとうって言ってもらって
いつかお母さんとおばあちゃんと、「専門職同士の学び」として、
3人で話せる日が来るもんだと勝手に思い込んでた。

一生懸命事例展開して、知識つけて、その人が一番何を必要としてるか個別性をもって考えて、
その人に対して何が必要なのか一生懸命ケアを立てて。

いっぱいそういうこと、してきたのに、いざというとき亡くなってからこんな感情になったり、
知識だけが邪魔して、まだ生きてるおばあちゃんの状況を聞いて、助からないってわかってしまったり。

わかってたはずだった。もし、私が看護学生ならおばあちゃんには身内の面会がもっとあればいいって
計画しただろうに。なのに、私は一度もいくことはなかった。元気だって聞いてたから。

でも本当は、もっと元気なときに会って、自分の力不足なのが見えないようにしたかったんだ。

よろめいたときに、自然に手を出すことができない。人に触れることが本当は怖い。
それでも、自然にそれができる人はいる。できない自分を見たくなかったんだ。
だから元気なときに会いに行きたかった。もう少ししたらもっと元気になるだろうって。

してあげたかった、させてもらいたかった、
結局全部主語は私で、エゴだった。なのにそのエゴも、何もできなかった。

そうじゃなくて、孫としておばあちゃんに甘えることはできなかったんだろうか。
そうじゃなくて、おばあちゃんは私に何かしてほしいことはなかったんだろうか。

ねえもう遅いよ
何もかもが手遅れだよ

危ないって知らせが入ってから、
亡くなったって知らせが入るまで、

妹と二人で神棚に向かって参拝をした。
ずっとお願いしてた。

でもどこか、私は助からないことを知っていた。
妹は純粋に、助かることを信じていた。
その横で、頭を下げながら、少しずつ現実を受け止める準備をしていた。
その横で、泣きながら妹はお願いを続けていた。

亡くなったって知らせが入ったとき、私は静かにうなづいた。
妹は、横で嘘だと泣いていた。

その後、手紙を書いていた。
私も、当時の年代ならそうしたろうに、

さっきから書いてる自分主体の感情ばっかりが頭を巡って
もっと可愛い孫にはなれなかったものかと、頭の片隅で思う。

おばあちゃんに向けて、孫として、伝えたかったこと。
たくさんのありがとうの気持ちを、もっと丁寧につづりたい。

だけど今は、この気持ちを鮮明なうちに記したかった。

明日から忙しくなるかもしれないけど
少しでも頼れる自分になりたい。
強くなりたい。

私は長女なんだから、
私がお姉ちゃんなんだから。
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