発掘。

昔書いた絵本にしようと思っていた文章を発掘しました。
何で私の書くストーリーは誰かが必ず死ぬんだろうか。
中学のときに書いた「僕の妹」は妹が死んでるのに気づかないフリして
必死に待ってるお兄さんの物語でした。実話を元にしたよ。
高校のときに書いた「結び橋」では橋が壊されてなくなったお話でした。
この作品は何だ、拍手で文章だけ使ってますよね！実際の私の感情だしー。
今発掘した「鈴の音」では猫が死にます。ネタばれしちゃっｔ（…
私小さいころ猫苦手でした。庭にうんこ埋めるわ、家に侵入するわで…。
でも、1匹だけ好きになれた猫がいました。そのお話。また実話かよ的な。
今は猫可愛いと思うし好きですけどね！でも近所の子供Dくらいのポジションでした。
それでもショックだったよ。うん。

もっと暖かくて可愛い話が書きたいけどほのぼのしすぎたらインパクト足りないっていうか
話がまとまらないっていうか伝えたいことを盛り込めないって言うか…。そんな感じ。
バンプのダンデライオンなんて歌詞すごいよね、絵本にできるよあの歌詞。すげぇ。

むぽこちゃんのサイトのメモ見てたらなんだか絵本熱が再来してきそうだ…。
受験終わったら絶対絵本かくんだ！って思ってたはずなのに、書いてないっていう☆

よし、長いので追記で「鈴の音」をつなげておきます。
猫の名前は変えてあります。そのまま使うとあまりに切なかった。
けどミーコってあれか、こっち向いて的なノリか。
いや、猫っていったらミィとかそんな感じじゃないの？
メスだったからコにしたら、こっち向いて的なノリになったｙ（…

ちなみに投げ捨てられた場所は川じゃなくてドブでした。
ドブのちょうど水が合流する深くなったところ。
竹を使ってみんなで必死に引き上げました。
今思い出しても腹立たしい事件でした。男子なんて嫌いだ。

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

少女が歩くと鈴の音。

手には首輪がはめてある。

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

それはとても悲しい響き。

 

少女はある日見つけたの

寒さに震える野良猫を

 

少女は空き地に連れ帰り

秘密で猫を飼ってたの

 

名前はミーコと名づけられ

近所の子供も集まって

みんな必死に頑張って

一生懸命世話したの

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

よその猫には鈴があり

それはとても可愛くて

少女は心に決めていた

「今度首輪を買ってこよう。」

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

鈴を見るたび思ってた

「早く買ってあげなくちゃ」

 

ミーコはとても大人しく

ミーコはとても暖かい

 

抱き上げると目を細め

その後少女を見つめるの

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

その日少女は走ったの

手にはお財布握り締め

首輪を買いに走ったの

 

ミーコに似合う首輪を探し

その日ミーコにも会わず

いろんなお店を探したの

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

やっと見つけた可愛い首輪

少女は首輪を握り締め

ミーコの元へ走ったの

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

少女が走ると鈴の音

手にはしっかり握り締め

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

だけどミーコはいなかった

 

少女は慌てて探したの

必死になって探したの

 

だけどミーコはどこにもいない

 

 

 

 

 

翌日ミーコは見つかった

冷たくなって見つかった

 

ミーコに妬いた愚かな子

ミーコを川へ投げ捨てた

 

ミーコは動かなくなった

呼吸をするのをやめていた

 

少女は信じられなくて

家にこもって泣いていた

 

ミーコは今もう土の中

 

少女はお別れできなくて

掘り起こすほどの勇気もなくて

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

少女が歩くと鈴の音

手には首輪がはめてある

 

りん　りん　りん

りん　りん　りん

 

渡せなかった贈り物

それはとても悲しい響き