夢を見た。

自分の身体がヌメヌメしてる夢。
何も掴むことができなくていくら力を入れても手からすべてが滑り落ちる。
何を受け取ることもできない。何を手渡すこともできない。
ぼと　ぼと　ぼと
自分の手からすべてが落ちる。
落ちないで　行かないで　ここにいて
泣きそうになりながら手に力を入れる。
それでもすべてがツルツル滑ってこぼれていく。

そんな不思議な夢を見た。

絵本、次は水と生物のお話にしようと思う。
生物が辛くて不安で包み込んでほしいと願った
水はすべてを受け入れて、生物が落ち着くまでそのままでいた
生物はしばらくすると落ち着いて何をためらうことなく水から出て行った
水は引き止めることも掴むこともできず、生物に何つげることもできずお別れをした
何を引き付けることもできない水は涙を流す。
それでも気付かない生物は次から次へと陸地にあがっていった。
水はいかないで、ここにいて。強く願っても届かない。
涙は涙を呼んで水はどんどん涙の味になっていく。
水は知る。自分は無力だと。
何を引き止めることもできなければ、何を掴むこともできない。
すべてが自分からすべり落ちていく。
何を受け取ることもできなければ、何を手渡すこともできない。
水はとうとう海になった。
生物は海に集まった。水は姿を変えていた。
生物は告げた。感謝の気持ちを。
水は受け取れた。感謝の気持ちを。
初めて手にした贈り物は、何よりとても美しかった。

・・・相変わらずくせぇえｗｗ